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【プロフェッショナル趣味の流儀vol.1】1グラムの誤差にも 徹底的にこだわる パティシエ・佐藤申崇(さとう のぶたか)
大切なのは、目先の作業でなく、その先を考えること
この日「パティシエ佐藤のお菓子教室」には、同部署・他部署のメンバー含め総勢15名が集まった。佐藤の一挙一動に感嘆の声があがる様は、人気パティシエのそれだ。食べてくれる人がいるから楽しい、という佐藤は、前日深夜2時まで下準備を行ったという。
「下準備や工程も大事なんですけど、やっぱり一番大事なのは、食べてくれる人のことを考えながら作ることですね。一人で作って食べても面白くないし。みんなが美味しいって言ってくれるからまた作ろうって思うんです。」
仲間を想う気持ちと、どこか皇太子を思わせる風貌。それがみんなから愛される秘訣なのかもしれない。
「途中で切れたらやり直し!」愛のある指導は厳しい
「私と同じ速さで!」時には愛のある無茶ぶりも
仲間への溢れる想いがアイスクリームや肉まんへと姿を変える
元々料理をせざるを得ない環境だった、という佐藤は、夏になると両親が親戚の農家の手伝いに行くため、自らキッチンに立つことを覚えた。木々と畑に囲まれた自然豊かな町で育ったため、食材には恵まれていたという。
お菓子作りに目覚めたのは、入社した後のこと。日頃お世話になっている仲間に何かしたい、という思いからお菓子作りを思い立ったという。
「そうですね、今まで会社で皆さんに差し上げたものだと、アイスクリーム、蒸しパン、ショートケーキ。ホワイトデーにはシュークリームとか。一番得意なもの?肉まんですかね。」
ふかっとしてほのかに甘い皮とジューシーな肉の具。たまにはしょっぱいものを、と仲間のために日々レパートリーを増やしているのだ。
慣れた手つきから経験の長さが伺える
缶詰は使わない、というこだわりの果物は綿半にて
分量、時間、温度管理。全てにおいて正確さが求められる世界
お菓子作りに大切なことは、分量と時間、それに温度管理。材料は正確に計量が鉄則で、目分量はもってのほかだという。特に薄力粉や砂糖などの粉ものは量を間違えると味やふくらみにも関係する。家庭で作るお菓子は総量が少なくわずかな計量の差が大きく影響してくるため、細やかな配慮が必要だ。
「分量はまぁ秤で計ればいいんですけど、時間と温度管理は難しいですね。昨日もプリン作ったんですけど、急いだら鬆(す)が入っちゃって。やっぱり急いじゃダメなんですよ。じっくりじっくり。そう、心の炎と同じでね…火加減は強すぎても、弱すぎてもダメ。押してダメなら引いてみろ。これが、本当に、難しい…。」
佐藤の言葉は深い。
「すりきりすりきりすりすり…」正確に、正確に
「もう1ミリ右、行き過ぎ!」並べ方にも厳しい
完成!~佐藤のフルーツたっぷりロールケーキ~
この日、佐藤が仲間と力を合わせて作ったロールケーキ。誰もが笑顔になったことは言うまでもない。
プロフェッショナルのこだわり
「1円の誤差も出すな許すな見逃すな!」
佐藤が所属するのは、会社のお金を扱う専門部署・財務経理部だ。中期事業計画や年度予算管理等を担当する会計課、対外経費支払や社員立替経費等を担当する経理課、営業車・オフィス・寮関連を担当する厚生課に分かれている。経理課を統率する佐藤は、支払業務、納税対応、通帳入力、月次・年次決算、会計監査対応等を行う。どの業務にも共通して求められるのは、1円の誤差も出さない正確さ。お菓子作りにおける1グラムの誤差も許さない信念を経理も役立てて日々業務にあたっている。
プロフェッショナルとは・・・
ひと手間を惜しまず心を込められる人だと思います
[プロフィール]
1978年生まれ、長野県上水内郡信濃町出身。
某銀行、会計事務所を経て綜合キャリアグループへ入社。入社から一貫して経理課業務を担当する。2015年12 月に経理課部門リーダーに就任し、活躍中。
Location:NuKaGuRa《ヌカグラ》
スポーツジム・カフェ・BAR等の設備を備えた社員が自由に使用できる空間。ミーティングや懇親の場として利用されている。
M澤たま
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