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面接官困った物語「やったら落とす!」面接でしてはいけない行動とは?
【悲報】面接官困った物語:「やったら落とす!」面接でのNGな行動とは?
こんにちは!TERU@SPARK新卒採用チームです。
ボクはSCGに採用が決まるまで、就活で30社以上にエントリーして十数社の面接を受けました。
書類選考の通過率は、難度の高い会社で30%程度、平均で50%程度といわれますが、ボクの場合はまぁだいたい平均的だったと思います。
ところが、面接に進んだ会社のことごとくが、一次面接敗退!
まぁ、僕は生まれつきあがり症で人前に出るのが苦手なので、第一印象が良くないだろうなぁとは思っていたのですが、それにしても「なんでこんなに落ちまくるんだろう・・・?」とマジ凹みして、最後に受けたのがSCGだったんです。
そのときの面接官(今の上司ですが・・・)に、「キミ、なかなか面接通らないんじゃないの?」と声をかけてもらったのが、SCGで働くきっかけになりました。
というわけで、上司に指摘された「ボクが面接に通らなかったわけ」を、小説風にまとめてみました。皆さんの参考になればうれしいです!!
帰ってよし!面接官は絶叫した(心の中で)
N課長は頭を抱えていた。不作だ。今年の応募者はあまりにも不作だ。ESに一通り目を通してみたが、有望そうな人材はいない。
今日から採用面接に専念するために、昨夜は遅くまで残業して通常業務に無理矢理一区切りつけてきたというのに。その疲れを押して、今朝は朝からユンケルを飲んで面接に臨んでいるというのに・・・。
一人目の応募者が面接時間に遅刻。
惜しい。時間が惜しいっ!!こうしている間にもレポートの1枚や2枚、そしてミーティングの1つや2つこなせるというのに。ビジネスマンは皆忙しい。時間は最も重要なリソースだ。だから遅刻しないのは社会人の基本中の基本(※1)だ!マナー以前の「鉄則」だ!!
よしんば、電車遅延や急病などでやむを得ず遅刻するときでも、約束の時間までに絶対に連絡を入れなくては社会人失格の烙印を押されても仕方ないのだっ!!(※2)
怒りのあまり手がワナワナ震え始めたころに応募者が到着。「すみません、寝坊しちゃって・・・」と軽いノリで頭を下げた。
ね・・・ね・ぼ・う???
ねぇねぇ、おじちゃんよく聞こえなかったんだけどさぁ、もう1回言ってくれるかなぁ?
でも、何べん聞いても寝坊だよねぇ。そうか。帰ってよし!(心の声)。
しかし、そういうわけにもいかないので、N課長は「大人の対応」で怒りを抑えて面接を始めた。
「この会社を志望した動機は?」
「そぉーっスね。やっぱり成長力?オンシャのアグレッシブなベンチャーマインドがオレの胸に火をつけたっつーか・・・」
いいよ、火なんかつかなくても。そもそもうちベンチャーじゃないし。
創業80周年のベンチャーなんてないし。会社概要と沿革くらい読んでこい(※3)よ。
つーか、オレはお前のバイト先の先輩か。まともに敬語を使えない社会人なんかありえへん!(※4)
面接はそこで打ち切り。早々にお帰りいただいた。
なぜか面接が熱血指導に?
2人目の応募者は、けっこう真面目そうな若者(ボクのことです)だった。
真面目は真面目なのだが・・・こぅ・・・垢抜けないというかヤボったいというか、リクルートスーツはシワだらけだしシャツの襟も汚れてるし・・・服装にルーズな人は困る(※5)なぁ。就活生はもっと見た目の第一印象を大事にしなきゃ。
・・・わぁ。こいつ、俺の目を見ないわ。よほど自分に自信がないのかなぁ?成功体験とかないんだろうなぁ、たぶん。
えっ、スマホが鳴った?面接のときにスマホの電源切ってない(※6)の???
わぁっ、「ちょっと失礼します」って電話に出たぞこいつ!ある意味すげぇえええ!!
まあ、一応話は聞いてあげようか。・・・ちょっとちょっと、早口過ぎて何言ってるかわからないでしょ?
落ち着きなよ。相手の目を見て、笑顔ではっきりゆっくりと話そうか。そうすると「落ち着きのある大人な学生」に見えるからね。話し方は大切だよ。
はいはい、まだこっちの話が終わらないうちに発言しないの。
君、アレだろ?面接のシミュレーションやりすぎて、「次はあれを言う」「こう聞かれたらこう答える」とか丸暗記してるだろ?
面接はコミュニケーションだからね。自分が言いたいことだけ言っちゃダメだ。まず、面接官の話に意識を集中しようか。
・・・ってオレ、なんでこいつに面接指導してるんだろう?
ダメすぎて応援したくなった(※7)のかな?まぁ、どうせ落とすからいいか。
N課長は頭を切り替えて、応募者に優しい笑顔を向けた。
「キミ、なかなか面接通らないんじゃないの? そうだろ? なんでだかわかる? もし良かったら教えようか?」
「じ、実はこれまで10社受けて全滅なんです! よろしくお願いしますっ!!」
「きびしいよ?」
「は、はいっ!ビシビシ指導してください!!」
こうして、N課長は面接時間終了まで(1人目で余った時間も合わせて)付きっ切りでその学生に面接指導をした。
「そうじゃないっ!お辞儀は30°だ。15°は会釈、45°は敬礼だ! 面接では入室時に会釈、挨拶はお辞儀だ。覚えとけっ! 背中を丸めるなっ! 上体をまっすぐ傾けるんだッ!」
「はいっ!」
「応募書類は両手を添えて差し出す。名刺を受け取るときも両手だ! 片手はあり得んっ!」
「はいっ!!」
学生は・・・いや、ボクは、容赦ないN課長の指導に素直に従った。
どうせこの会社はダメだろう。落とされたに違いない。だが、この指導は・・・面接官直々の指導は、きっと次の面接で役に立つ。
それに、N課長の指導はきびしいけれど、なんだかこう・・・愛が感じられた。
「ダメなこいつをなんとかしてやりたい!!」という熱さが感じられた。
だから、叱られてもちっともイヤじゃなかった。
人の言葉に耳を傾ける素直さが大切
そして後日、ボクはこの会社、つまりSCGから内定をもらいました。
あとで聞いた話ですが、N課長が「こいつはたぶん何をやらせてもダメだが、叱られても叱られても腐らずに食い下がってきた。人の言うことに素直に耳を傾ける素直さを持っている。私はそこを買う。採用して私の部下につけてください。ビシビシ鍛えます。私が責任を持ちます!」と上層部に掛け合ってくれたのだそうです。
もちろん、そんな経緯で採用してくれる会社はおそらく世間にはありません。SCGでもたぶん普通は99.9999%ムリです。ボクのケースはレア中のレアだと思います。皆さんはぜひ、本文中で太文字にしたポイントをしっかり守ってください。
ただ、どうしてもこういう面接マナーが苦手な人は、せめてボクのように、どんなにイヤなことを指摘されても、それが自分のためだと思ったら、素直に反省して受け入れてください。
それは、本当に自分にプラスになりますし、ひょっとしてそこを評価してくれるN課長のような人と、どこかで巡り会えるかもしれません。
では、就活生の皆さんの健闘をお祈りします!!
本コラムは、一部事実の誇張とフィクションが混じっています。読み物としてお楽しみください。ただし、指摘している注意点やポイントは本当です。
注釈
※1・・・遅刻しないのは社会人の基本。これは普遍的真実です。どんな業界でも例外はありません。
※2・・・本当に社会人失格の烙印を押されます。絶対に時間までに連絡しましょう。
※3・・・企業研究は徹底的に。コーポレートサイトすら隅々まで読んでないのは論外です。
※4・・・親しみを込めるのと敬語を省略するのは別。「っスね」は敬語ではありません。
※5・・・程度問題ですが、服装・身だしなみの乱れが不採用の原因になることはよくあります。
※6・・・直前までラインとかやっているとこういうミスをしがちです。そして、普段電話が滅多にかからない人も、不思議とこういう最悪のタイミングでよくかかってきます。
※7・・・こういう母性本能(?)の強い人は時々います。ただし、採用には普通結びつきません。
SPARK新卒採用チーム
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