TOP > キャリア > 文系出身者がメーカーで活かせる強みとは!?

文系出身者がメーカーで活かせる強みとは!?

2016/4/27

新卒市場では、2017年度卒の就職活動が本格化し始めました。
採用時期の変化に企業も学生たちも大きな影響を受けているようです。


※みんなの就職活動日記より抜粋

3月からの広報解禁に伴って、大手のナビサイトが公開し、一斉に企業が説明会を開始しました。学生は大手企業を中心に、目当ての企業から全く知らない企業まで説明会にとにかく参加して忙しい日々を過ごしているようです。
そんな中、選考を前倒しする企業のESや面接が始まっていくため、準備もろくに出来ずに、困惑している方も多くいるようです。どこかで時間をつくって取捨選択をし、行動にかえなければ、焦りや不安はなくなることがありませんので、「忙しい」「ヤバイ」が口癖になっている方は、スケジュールを見直しましょう。

さて、本題ですが、文系出身者が今、メーカーで重宝される理由は何か?ということについて書きます。
就職企業ランキングでも根強い人気を誇るメーカー。企業によっても異なりますが、文系の採用を強化しているところが多くあります。

―良いものだけでは売れない時代に突入した―
1990年代までは、製品自体のライフサイクルは長期間でしたが、2000年代に突入し、IT化やグローバル化に伴って、物の性能は画期的なものであってもすぐ模倣されるようになりました。すなわち、性能だけで差別化を図ることが難しくなってきたのです。

では、差別化を図るためにどうするか?それは、コトを提供するのです。
コトとは利便性。物をどう届けるのか?何と組み合わせるのか?どう使ってもらうのか?など、物をより良くするための付加価値とも言えます。
ここが、文系出身者の強みが活きるところなのです。エンドユーザーが困っていることや本質的に抱えている課題などを見つけ、物を活かして解決する。この差別化要素が他社との競争優位になり、且つ新たなサービスの種になるのです。

―労働へのモチベーションの変化―
現在、モチベーション3.0といわれるようになりましたが、日本における労働者が働く上でのモチベーションは変化しています。バブル崩壊以前は、終身雇用=いわゆる長期的かつ安定的な職がモチベーションでした、それがバブル崩壊以降、終身雇用が保証されなくなり、生産性の向上を目指した企業を中心として、やった分だけ報酬がもらえるという成果主義型のモチベーションへと変化しました。そして、現在は、今までの外発的(給与など)ではなく、内発的動機付けとしてモチベーション3.0が提唱されています。つまり、自己の成長やキャリア意識、達成感など「自律性」「自発性」を促すことがモチベーションマネジメントの主流になっているのです。つまり、多くの人を動かす時には、分かりやすい金銭などの対価を示すのではなく、夢や目標など感情を刺激するマネジメントが求められるようになってきたのです。ここにも、文系出身者が多くの人たちを動かす仕組みが出来ているメーカーで活躍するフィールドがあるといえます。

―技術だけが専門性ではない―
一般的に、専門性というと「ITスキル」などどこでも共通して価値を生み出せる力と捉えられることが多いです。実際に文系出身でSE職(専門職)を選択する方の中にはそういう志向を持った人が多いのも事実です。しかし、専門性はそういったスキルだけを指しません。もっといえば、技術を組み合わせたり、人と人を結びつけたり、マネジメントしたりする力の方が、高い価値を生み出す仕事には必要用件になります。
文系出身者は、マネジメント力という専門性を身につけるようにしていくといいでしょう。

ものづくりは、日本の発展を支えてきました。その強みや良さを残していくためには、ビジネスとして成功させていかなければなりません。
文系出身者がメーカーですべきことは、その会社基盤や、技術力にたよることではなく、
その力をさらに発展させ、企業とものづくりの文化を守っていくことなのではないかと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
コメントは利用できません。

ページ上部へ戻る