SCGのビジネス

綜合キャリアグループの事業とは? 差別化戦略とイノベーション

見えなかった価値を可視化

新たな選択をしようとしている皆さんに、当社の事業をわかりやすく伝えるためにはどう表現したらいいだろうか?一昔前であれば、「人事の課題解決を行うコンサルタント集団」ということでよかったのかもしれない。しかし、今はそれではしっくり来ない。それはそれぞれの単語が持つ意味合いには、当社が求める姿を内包することができないからだ。当社が求める姿はこれからの時代が求める姿とも言える。時代は進化・変化しているのに単語そのものが進化・変化していないのかもしれない。であれば、やはり当社に合った表現を作り出さなければならないだろう。

時代の変化

時代はどう変化してきただろうか?今から約25年前。当社は長野県で人材派遣業としてスタートした。その当時から今に至るまでの時代は変化してきたが、ここ数年は変化の中身が大きくなっている。例えば、わかりやすいところで話をすると、家電量販店を取り巻く状況が大きく変化してしまっているのは皆さんもニュースなどで知っているだろう。大規模な店舗を作り大量の商品を陳列し、周辺同業他社との安さを競ったチラシを新聞に折り込み、集客を計かる。メーカーに大量発注し、単価を下げさせたり、PBを作らせたりしながら、ここでも周辺同業他社との差別化を計る。その差別化が、利益を下げるものであったとしても、それでも大勢の人が来店するため成り立っていた。その当時、メーカー、輸送業者、クレジットカード会社は、その大規模な集客と消費に頼っていた。

それが今はどうだろう。ニュースで取り上げられるのはその取り巻く状況の厳しさばかりだ。このような状態にしてしまったのは、ご存知のとおり、ITの進化と浸透であり、さらにその速度が予想をはるかに上回るものであったためである。ITが急速に普及する中で、消費者は自身の手で、自分の行動範囲外の店も含めて、商品を検索できるようになった。詳しい説明もそこでは書いてあるし、どこで買うのが一番お得なのかがすぐにわかってしまうサイトまでできた。家にいながらにして自分に合う商品をより安く買うための術を手に入れてしまったのだ。

そうやって、消費者の好みは多様化していったが、それを満たしたのは大型量販店ではなく、Eコマースと言われるネット上での販売業者であった。彼らは量販店の代わりに大型の倉庫を全国各地に作り、そこに多種多様な商品を在庫として持つことになった。(小さな小売店や個人が発信する場合もあるが)大型量販店ではそれらを説明、販売するための専門知識を持った店員が必要だが、彼らはピッキング作業を行う人件費で事足りるのだ。それすらも今は自動倉庫を用いれば、作業員の人件費すらも抑えることができるのだ。そのため消費者は土日に家電量販店を回る必要もなく、日々の空いた時間に検索し、吟味することで、その場で注文をし、土日の受け取りやすい時間帯を指定し、商品を受け取ってしまう。そしてその商品を土日に使えてしまうのである。ITは商品を利便よく使えるようにしただけでなく、結果的にその時間の使い方、生活の仕方にも影響を与えたため、既存の大型量販店の予測よりもずっと早いスピードで浸透してしまったのだ。

もちろん、浸透するまでにいくつかの課題があった。基本的にはクレジットカード情報を入力したらすぐに買い物もできてしまうのだが、クレジットカード情報を入力するのが危険だと感じる消費者もいた。そこをクリアするために運送会社が玄関でカード決済までしてくれるようになった。運送会社もただ運ぶだけではなく、更なる利便を提供するために変化したのだ。拠点も大規模倉庫の近くにもち、全国各地の営業所では小物の荷物の配送が主流となり、トラックに乗らずに自転車などで集荷、配架を担当する女性社員の大量に採用をしている。つまり進化をしたのは既存の大手業態ではなく、それに付随していた各種の業態が時代に合わせて変化し、マーケットすらも変化させてしまったのだ。今までは規模や上流の企業でなければ変えられなかったものが、ITの発達により様々なチャンスがオープンリソース化したといえる。その中でも特に、輸送業者・ロジスティクスについては顕著な面がある。輸送業者は受けて側が時間変更なども簡単にできるアプリの配信なども行い、更なる利便に努めているが、これは配達員の空振りと言う無駄の解消を図る意味合いが強い。なぜなら時代の変化、マーケットの変化は合っても、結局は直接運ぶ、届けると言うアナログな行為自体が何かに取って変えることができないのである。だからこそ無駄を削減しなければその変化についていくことができなくなっているのである。ゆえに様々な工夫・進化・変化が起こっているのだ。

人材業界の変化は?

当然人材業界にも変化はある。わかりやすく「採用」という枠で見ると、紙媒体と電話で募集を募っていたのが、WEB媒体とメールでの応募に変わった。では面接や採否の通知などは・・大幅には変わっていない。いまだに履歴書の提出はあるし、採用後のミスマッチも止まっていない。やはりそれは人にまつわるためアナログな要素が多いというのも原因ではあるが、それは果たしてこれからもそのままなのだろうか?小売の分野における輸送というアナログ要素の強い部分で様々なイノベーションが生まれているように、アナログ部分を突き詰めていくことにより、様々な進化が可能なのである。特に人と直接関係することにおいてはそこにあらゆる可能性がある。そうであれば、あらゆるビジネスは、人に関わらないところを探すのが難しいくらいに、人とのつながり、連携で進んでいる。それがビジネスにおける要素、機能であり、その良し悪しがビジネスの成否を担っているのだ。当社が人材派遣業を行っている理由は、人材派遣において業務を突き詰めていけば、業界の垣根を越えて、イノベーションを起こすことができる。そう信じているからだ。

当社の進化

現に当社は様々なビジネスファンクションを向上させる仕組みを開発、提供している。例えば、求人については、雇用を拡大し且つ、ミスマッチを減少させる機能を創り出している。具体的には、より求職者にダイレクトに現場の情報を伝える手法として、人事担当者でなく配属部署の担当者が簡単に求人情報を発信できるアプリや、応募段階から気軽に求職者が質問できるアプリを展開している。応募媒体が紙からWEBに切り替わったことを最大限活かし、企業、求職者双方にメリットが出るようなインタラクティブコミュニケーションを促進するものだ。つまり、単なる自社の競争優位性を築くためのものではなく、マーケット全体にイノベーションを与えるものを創り、供給していく。アナログな事柄を、WEBに展開するだけではなく、ナレッジに基づいたリアルサポートと融合し、ネット上にアプリ化し供給しているのだ。B to B業界におけるビジネスファンクションを向上させるサプライヤーとして動き始めているのだ。

では当社以外の人材会社はどうだろうか?現在の人材の逼迫具合をうけ、人材業界は活況であるが故にそのアナログなままの業態から抜け出さない企業が多く見られる。上位と言われる企業も結局は、同業他社をM&Aで吸収し、そのマーケットシェアを高めようとしているに過ぎない。もちろんシェアがあがることのメリットはあるのだが、そこに何かしらのイノベーションが生まれるのだろうか? 小売・流通業で起きた変化に目を背けていては、ビジネスにおける様々な機能の接合点において、革新的な変化、イノベーションが起きた場合にそのマーケットのパワーバランスが崩れていくのを見て見ぬ振りをすることになる。

当社の業務内容

それでは当社の今の業務内容を言葉で表すとしたら?当社の経験を活かし、それを知恵として教えるだけでは、成果に対するコミットをしないコンサルタントになるが、当社は企業が求める機能を実際に向上させる、課題を解決し成果を挙げるアプリのサプライヤーとして動いている。顧客企業のパートナーとして存在している。いうなればビジネスファンクションパートナー企業とでもなるだろう。常に変化を感じ取り、真摯に業務に取組、利便性を供給し続ける企業。それが通常の人材業界の企業と一線を画した綜合キャリアグループなのである。