就活お役立ち
自分に合った自己分析法を見つけよう ~自己分析法の種類とやり方
こんにちは。NaNa@SPARK新卒採用チームです。
今回は就活に欠かせない「自己分析」の種類と方法についてお話ししたいと思います。
自己分析は就活に…というより、あなたにとって最高にHappyな会社と巡り合うために欠かせない努力です。
自己分析にもいろいろな種類や方法がありますから、まずは自分のやりやすい方法で取り組んでみて、そこからいろいろな方向に掘り下げてみるというやり方がいいかもしれません。
自己分析はなぜ必要?
今回取り上げる自己分析は就活のためのものですから、ここでは「職業人としての自分ってどんな人間なんだろう?どんな風に働きたいのだろう?」と、考えを絞ることから始めましょう。
自己分析が必要な理由は、
1.自分を掘り下げ、「本当に進みたい方向(業種・企業)」を選ぶため
2.「自分に向いている仕事」を見極めるため
3.自分の客観的価値(企業から見ての価値)を自己評価するため
の3つが挙げられます。
就活は「採用したい企業」と「就職したいあなた」とのマッチングです。
もちろん、業界研究や企業研究などで相手企業のことをよく知っておくことも大事なのですが、「自分自身のこと=相手企業が自分をどう客観的に評価するか」をできるだけ正確に把握することで、よりあなたに適した企業に巡り合いやすくなりますし、ESや面接の場などで自分をどのようにアピールするべきかといった方向性も見えてくるでしょう。
必ず「紙に書き出す」こと!
自分の長所や短所、あるいは自己PRや志望動機を「具体的な言葉にするため」にも自己分析は非常に役に立ちます。
頭の中でぼんやり考えているイメージ。それに「言葉」という形を与え、人(面接担当者など)に語れるようにするためには、まず紙に書き出してみることが重要です。
最初から上手にまとめる必要はありません。まず、思いついたことをメモ書きのように書きとめ、徐々に文章化していけばいいのです。文章にまとめるのが苦手という人は、要点だけを箇条書きにしてもいいでしょう。
自己分析シートの種類1 自分の「過去~現在」を棚卸する
学生時代を振り返り、自分の数年間を簡単に書き出してみましょう。
例えば、「勉強」「趣味」「おもなイベント」「感動したこと」などの項目を縦軸に、そして年代を横軸にマトリックスを作ってみるのです。
サンプルとして、私が作ったマトリックスをご紹介します。
高校時代 | |||||
---|---|---|---|---|---|
努力した 科目 |
現国(得意) | 趣味 | 読書。推理小説など。 | 憧れの職業 | 看護師 なんとなく憧れていただけ。 |
大学1年 | |||||
努力した 科目 |
英語 留学したいと思い立ち、結構がんばった。 |
趣味 | 読書。アメリカ文学に興味。 | 憧れの職業 | 海外で働きたい 具体的な業種までのイメージはなかった。 |
大学2年 | |||||
努力した 科目 |
英語 TOEICで800点獲得。日常会話くらいなら… |
趣味 | 読書。できるだけ英語の本を多読。 | 憧れの職業 | 外資系企業 コンサルティングとか金融ってカッコいいかも…。 |
大学3年 | |||||
努力した 科目 |
金融・経済 世界経済に興味を持ち始めたから。 |
趣味 | 読書。日本文化を海外に紹介する本を読むように。 | 憧れの職業 | 外資系金融企業 若いうちに海外勤務を経験してみたい。 |
縦軸の項目は、ほかにも「アルバイト」や「サークル・部活」など、いくつあっても構いません。「イヤな思いをしたこと」「苦手だと思ったこと」といった、思い出したくない項目もなるべく設けるようにしてください。
また、ここでは説明のためにごく簡単に記述しましたが、シートはできるだけ大きめに作って、思いつく限りの事柄を書き出してみましょう。
最初はA4用紙1枚を埋めるのもたいへんだと思いますが、自分について客観的に書くことに慣れてくると、すぐに用紙5~6枚になると思います。
自己分析シートの種類2 自分の「ターニングポイント」を探る
例えば、今あなたが「ITエンジニアになりたい」と思っているとしましょう。
多くの人の場合、憧れの職業には何か自分に大きな影響を与えた人や出来事が関わっていると思います。
例えば、ITエンジニアに憧れる人には、「高校時代に初めてWebサイトを作った経験が、非常に印象的で楽しかったから」とか、「自分にHTMLを教えてくれた人がすごくかっこ良く見えたから」といった経験があるのではないでしょうか。
そこで、あなたの人生の「ターニングポイント」となった人や出来事との出会いを、シートに書き出してみましょう。
例えば、下記のようなイメージです。
・今の大学や学部を選んだ理由となったターニングポイントは?
・自分の性格(正義感が強い・人懐っこいなどの大きな特徴)に影響を与えたターニングポイントは?
・これから自分が進もうと思っている業界を選ぶきっかけとなったターニングポイントは?
これらのことを書き出していくと、シート1とは異なり、おもに自分の「内面的変化」をたどるシートが完成するはずです。
シート2がある程度書き上がったら、シート1と照らし合わせてみましょう。
「なるほど、このときのターニングポイントから自分はこんな風に変化していったのだな」という流れを、自分で客観的に読み取ることができるのではないでしょうか。
自己分析シートの種類3 周囲の人にインタビューしてみる
シート1とシート2である程度自分の「振り返り」ができたら、今度は客観的評価の要素も加えてみましょう。
お父さん、お母さん、兄弟姉妹、学校の先生(中学・高校時代の恩師も可)、そして部活やサークルの先輩・後輩。もちろん、友人も男女を問わず、次のような項目をインタビューしてみてください。
・自分の長所は?
・直したほうがいいと思うところは?
・向いていると思う仕事は?
・(身内や幼なじみを除いて)初めて会ったときの第一印象は?
「身内にこんなインタビューは照れ臭い」などと思って、質問しやすい友人にばかりインタビューすると、回答の内容が偏ってしまいます。できるだけ幅広い年齢層・立場の人にインタビューしましょう。
最低でも10人、できれば20人以上にインタビューができれば、「自分は周囲からこんな風に見られていたのか」と、自分でも意外な発見ができるかもしれません。
もちろん、周囲の人がみんな的確にあなたの人柄を見抜いているとは限りません。しかし、多くの人にインタビューしていくうちに、「共通項目」のようなものは浮かび上がってくるはずです。
「いや、それは誤解で、自分はそういう人間ではない」というなら、それはあなたの言動に周囲の人の誤解を招く要因があるのだということがわかりますし、ひょっとしたら、「あなた自身が自分を誤解している」のかもしれません。
市販の適性診断ツールも活用してみよう!
上記1~3の自己分析の方法は、数ある自己分析のほんの一部分です。就活系の書籍の中には、もっと詳細な自己分析シートを紹介しているものもあります。
また、さらに「自分を掘り下げてみたい」という人のために、今回ご紹介したような自己分析シートを含む適性診断ツールも販売されていますから、それを活用してみるのもいいでしょう。
ただし、どんなツールを使っても、ここで紹介したように「自分の過去~現在を棚卸する」「自分の内面的変化を振り返る」「周囲の人の話を聞く」という3つの行動は省略できません。
自己分析は「紙に書くことが大切」と冒頭で言いましたが、それは「紙に書いたもの」が大切なのではなく、「自分を見直し、周囲の意見も聞いてみる」という行動そのものが大切だからです。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず
就活は、テストと違って、「いい点数を取ればそれで合格!」というものではありません。あなたが自分を分析して自分の進むべき道を決め、あなたの価値を高く評価してくれる会社と巡り合い、認めてもらうことが必要です。
そうした会社と巡り合うためにも、そしてあなたが自分を自分の言葉で語るためにも、自己分析は欠かすことができません。
「自分と向かい合う」経験は日常の生活ではなかなかできないものですから、この機会にしっかりと自分を見つめ直してみましょう!
SPARK新卒採用チーム
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